南会津 安ヶ森山 2010年5月29日
所要時間 10:22 安ヶ森峠−11:02 安ヶ森山 11:06 −−11:30 安ヶ森峠
安ヶ森峠(栃木県側から見る) |
大嵐山から下山して国道を東に進むと湯西川の案内標識があり、最初からダートの林道に突入する。今の時期は釣りシーズンらしく沢沿いの林道のあちこちに車が止まっていた。それとも山菜取り? いや、途中で釣り人を見かけたので県外ナンバーの大半は釣りだと思う。路面は場所によっては石が出てでこぼこだが概ね普通車の走行に問題が無い程度で、2〜3速で延々と進んでいく。いいかげんイヤになるくらい長いダート林道で今時珍しく、たまにオフロードバイクが通過していく。県境が近づくとやっと登り坂となり、砂地が中心の路面に変わる。そして安ヶ森峠に出ると驚いたことに栃木県側は舗装道路だった。安ヶ森山に登るなら栃木県側からアプローチするのが正解だった。峠付近は福島側にそこそこ広い駐車余地があるが、最初はここが県境かどうか何の標識もなく不明確だったため少し進んで栃木県の設置した標識を見つけて路肩に駐車した。
中央部分に踏跡あり | 県境稜線に出る。明瞭な踏跡あり |
尾根への取り付きであるが、切通しの開削で少々傾斜があるがほぼ県境付近から踏跡が2箇所上がっており、栃木県側の踏跡から稜線に上がった。最初は微かな踏跡で稜線上に踏跡があるのかちょっと不安になるくらいだったが、県境稜線に乗ると明瞭な踏跡と多数の目印が現れた。さすがお手軽そうな山だけはある。ここで踏跡があるということは間違いなく安ヶ森山山頂まで続いているだろう。
歩きやすい植生が続く | 1250m峰 |
1250m峰を下る | 安ヶ森山山頂が見えた |
県境稜線は南側は落葉樹、北側はなぜかこんな北なのに照葉樹が割と多く妙な植生だった。笹はほとんど無く、根曲がり潅木も皆無で歩きやすい。1250m峰で左に進路変更、これ以降も明瞭な踏跡が続く。樹林に切れ間から安ヶ森山の姿が見えたが芽吹いたばかりの新緑に覆われていた。
1211m峰手前。少し潅木がうるさい | 1211m峰。石楠花あり |
その後は稜線西側に踏跡が移る | 登りにかかると尾根消失 |
1211m峰付近で石楠花の中を踏跡が突っ切っていたが、踏跡があるのでもがくことは無かったが、藪が濡れていたらイヤな場所だ。その後は尾根が広がって落葉広葉樹林の下は薄く低い笹に覆われた状態になり、踏跡は尾根のてっぺんではなく西側直下に付くようになる。藪に慣れないと踏跡を失う可能性がある程度まで薄くなってくるが、このあたりは植生も薄いのでわざわざ真剣に踏跡を探す必要はないだろう。
急な登りで踏跡がバラける | 山頂直下は潅木 |
平坦な尾根が終わって傾斜が出てくると尾根がバラけて広い斜面になる。こういう場所は登りはいいが下りは要注意だが、踏跡と目印があるので今回は問題無し。目印は数種類が混じっていて常に視界の中にいくつか見える状況だった。結構な人数が入っているのだろう。傾斜が急になると笹が薄くなり、人によってルートが分散するようで踏跡が薄くなるが、目印は同じように付いているので参考になる。もっとも、笹が無いので適当に上を目指せばいいのだが。山頂直下は背の高い木が消えて潅木が茂るがそこにも踏跡があって藪に跳ね返されることはなく安ヶ森山山頂に到着した。
安ヶ森山山頂 | 安ヶ森山から見た西側の県境稜線 |
安ヶ森山から見た西〜北〜東の展望(クリックで拡大) | |
安ヶ森山から見た南側の展望(クリックで拡大) |
山頂標識は3つあり、山部3D、栃木の山紀行y、文字が消えたMWVだった。たぶん樹林で展望は無いと予想していたが、伐採したのか低い潅木しかなくて展望がいい場所だった。ただし今日は低い雲に覆われて展望がイマイチだった。朝登った大嵐山は見えていたが残雪期に登った枯木山は雲の中で、奥日光の山々も見えなかった。まだ先に踏跡や目印が続いており、もしかしたら荒海山まで踏跡があるかもしれない。天気は薄日が感じられるくらいの曇りで気温は低めだがもう6月近いので虫がだいぶ出ていた。今はまだ刺す虫はいないがもう少しすると虫除け必須だろう。残念ながら春の藪漕ぎシーズンはアルプス級を除いて終了だ。
三角点をデジカメに納めて下山開始。峠に下る急斜面で踏跡を外して登ってくる登山者発見。やっぱりここは登山道がない割には有名どころらしい。車に戻って少々昼寝してから栃木県側に下った。
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